スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    天女に恋した男、キリコ -装甲騎兵ボトムズと七夕伝説の共通点

    こちらの企画に@hosiniiru として参加させていただきました。




    装甲騎兵ボトムズの物語冒頭で、ガラスケースに入ったフィアナと、キリコが目を合わせる。
    これはガラスケースの中の眠り姫を、目覚めさせる王子様の図である。また、水の中の裸体は羊水の中の胎児のイメージでもあろう。
    だが、羽衣伝説において、裸で水浴びしている天女に出会う人間の男にも似ている。

    ボトムズの世界では、天女の羽衣に相当するものは、鉄の塊であるアーマードトルーパーである。このATがフィアナを人間以上の存在たらしめる。第11話「逆襲」では、それをキリコに奪われてフィアナはキリコと一緒に過ごすことになる。

    しかし第13話「脱出」で、フィアナは私は人間ではないので、あなたと一緒に過ごすことはできないという意味のことを言って、天上(宇宙)に帰ってしまう。

    天女の父が難題を出す七夕伝説は、羽衣伝説の後日談のパターンのひとつである。天女を追いかけて天上まできた人間の男は、天女の父に難しい仕事をいいつけられ、天女の助言を得るもそれに失敗してしまう。多いのは瓜を縦に割らずに横に割ったので、大量の水があふれそれが天の川となり、天女と下界からきた男は一年に一度しか会えない夫婦になってしまう、という話だ。

    ボトムズでは「花嫁の父による難題」は、ボロー達が「イプシロンを倒せたらフィアナをやろう」的な態度をとることで表現される。たとえ、そのような約束が事前になくとも敵である王の繰り出した化け物を倒して、王女をひっさらっていく勇者は多い。
    事前に約束がなく、王女の助けで勇者が化け物を倒す話では、ギリシア神話のイアソンと王女メディアが有名だろう。

    このようにボトムズの前半は、「天女の水浴びを見た下界の男が、最初は欺くことによって彼女を手に入れるが、天女は天へ帰る。しかし下界の男はなおも彼女を追い求め、天女の父親の差し向けた魔物を倒すことによって、天女を手に入れる。しかし二人の関係は不完全である。」という羽衣伝説に似た物語構造を持っている。

    キリコの誕生日は、七月七日だという。
    七夕伝説は愛し合うふたりが、七月七日しか会えない切ない物語だ。最終回で満天の星空を見ながら眠りにつくフィアナとキリコにも、地上での愛をかなえられなかった切なさがある。


    ↓七夕伝説がどういう話なのかわかる参考サイト

    たなばたさま
    http://yomukiku-mukashi.com/tanabata.html

    七夕 ウィキペディア
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%A4%95#.E7.B9.94.E5.A5.B3.E6.98.9F.E3.81.A8.E7.89.BD.E7.89.9B.E6.98.9F.E3.81.AE.E4.BC.9D.E8.AA.AC
    スポンサーサイト

    タグ : ボトムズ

    コメント
    コメントの投稿
    管理者にだけ表示を許可する

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。