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    KAITOがKAIKOになったわけ

    メーカーのサイトには、商品を買う時の参考になるように、サンプルがおいてあることがよくあります。
    KAITOという商品の場合は、それは歌声でした。

    クリプトン | KAITO(音楽ソフトウエア)

    このページの「デモ」に「七つの子」という歌があります。
    のどかな童謡を、KAITOがていねいに歌います。

    これを聞いて、KAITOを買った人がいました。
    そして、歌わせたのが、「プリンセス・プリンセス」というアニメの主題歌でした。



    2007年09月28日 01:30:51 投稿
    キミと出逢ってから (VOCALOID KAITO short ver.)


    公式サイトから「プリンセス・プリンセス」の、あらすじを引用しましょう。

    「姫」という制度。それは、男子校での男ばかりの生活の潤いとなるべく見目麗しい生徒を選び、校内のイベントの度に女のコの格好をさせるというもの。
    しかも、衣装はゴスロリ!
    転校生・河野亨は、その美形さゆえに本人が気づかないうちに「姫」候補にされてしまう。初めは拒絶していた亨だが、姫役の生徒には金銭面をはじめ様々な特典があると聞き、「姫」を引き受ける。

    アニメーション プリンセス・プリンセス 公式サイト


    そういうアニメの歌を、この美声で歌ったら、なんかKAITOが
    「女装の似合う美少年」みたいな感じじゃないですか。

    9月頃は、ニコニコ動画のKAITOマスターというと、「KAITOにアイスクリームの歌を歌わせた人(アイスP)」や「コロスケの真似をさせた人(コロスケP)」のお二方しかおられなかったので、この歌声の衝撃はすごかったのです。
    KAITOって、萌えの対象になるんだ、みたいな意味でも、KAITOのイメージを変えました。
    どちらかというと、男性にアピールする「萌え」でした。女性にも、もちろんヒットしましたが。

    プリプリは、原曲は男性が歌っていました。

    ですが、その後に同じIGASIOさんが、ニコニコ動画に投稿したのが、以前も紹介した蒼い鳥 M@STER VERSION (VOCALOID KAITO)です。

    蒼い鳥の原曲のCD




    この曲の作者コメントの「新世界への入り口PV(寛容な人のみ)」からたどると、KAIKOのビジュアルがわかります。要は蒼い鳥の元の歌い手である如月千早のコスプレなんですけれどね。

    参考画像


    この「蒼い鳥 M@STER VERSION」は、原曲の歌い手が女性です。

    そして、初音ミクの発売される4ヶ月前に、すでにMEIKOによるカバーが存在しました。


    また、この「蒼い鳥 M@STER VERSION」「THE IDOLM@STER」というゲームの中で使われた曲です。
    公式サイト

    このアイドルマスターというゲームは、ゲームの中で美少女アイドルを育成して、デビューさせて、人気アイドルとして輝かせるゲームです。



    こういう歌を歌ったら、KAITOがユーザー(マスター)に育成されて、プロデュースされる、ゲームの中のアニメ風美少女アイドルの卵みたいじゃないですか。

    実際、初音ミクは「まるで可愛らしいアイドル歌手を、自宅スタジオでプロデュースしているかのような感覚を味わえるでしょう。」というのが、クリプトン公式サイトでの、売り文句です。

    KAITOやMEIKOなどの初代VOCALOIDは、そういう売り方をされなかったのです。公式等では、人間の代用として、便利という感じの宣伝文句です。
    萌えるためのものでは、なかったのです。
    ただ、KAITOやMEIKOのパッケージイラストが、アニメ風だったのは、幸いでした。ITmediaの記事によると、パッケージをアニメ調にしたのが、MEIKOが売れた理由の一つだとか。

    クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(2):「初音ミク」ができるまで (1/2) - ITmedia News

    KAITOの方は、発売の二年近く後に、パッケージが真価を発揮しましたよね。
    これ、描いている側は、アニメの美青年だか美少年のつもりで描いているよな、というのが伝わってくる絵でよかったです。唇の写真とか、シルエットのみだったら、PIAPROとニコニコ動画の総力を挙げて、美化し、手描き動画化し、3Dアニメ化しようにも元ネタがありません。

    時々、KAIKOは女装なのか女体化なのか、という疑問が出されたりします。
    わたしが歌声を聴く限り、KAITOの声は高音でも、男の美声ですが、ソフト音源に性別など関係ありませんよ。

    何はともあれ、これで「KAITOは実は美声」という再評価が始まったわけですね。
    そして、「KAITOって、おうちでアンドロイドを育成するゲームなんだよね?」というソフトウェアに対する新解釈も、たぶん、この辺りから広まったような気がします。

    ちなみに今回とりあげた蒼い鳥とキミと出逢ってからは、IGASIOさんという方がKAITOに歌わせました。IGASIOさんが他にKAITOに歌わせた歌は、こんな感じです。


    「金色のコルダという主人公が男の子と仲良くなりつつ、楽器の演奏コンクールでの優勝を目指すアニメのED」






    「機械が歌うという設定のタイニーゼビウス」







    「人間と機械が融合した勇者が活躍するガオガイガーというアニメの主題歌」






    「生まれた時は女性ばかりで、成人する時に女性か男性かを選ぶ百合アニメシムーンの主題歌」






    「マスターと呼ばれる魔術師が、サーヴァントと呼ばれる霊を召喚して闘うFateというアニメの主題歌」





    他にもありますが、省略します。

    つまり、KAITOは女装美少年で、パソコンの合成音声で、演奏される楽器で、プロデュースされるアイドルで、大人になったら男になるかもしれない美少女で、人間と機械が融合した存在で、魔術師であるマスターに召喚される霊的存在なんですね。わかります。

    なんというコンセプト重視の選曲。素晴しいです。

    ここまでKAITOを「人間の男」扱いしていないマスターも珍しいです。
    KAITOは機械で楽器で高音が得意で、人間を主人とする存在なのですから、それをわかっているマスターの方が、むしろKAITOをうまく扱えるのかな、と思ったりもします。
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