スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    女神転生のランダは最近マリンカリンを使ってこない

    『真・女神転生IV』や、『ペルソナQ』の話だが、敵の悪魔が「チャーム(魅了、CHARM)」の魔法を使ってこない。チャームは悪魔に魔法にかけられた主人公が、敵を攻撃するターンの際に自分にダメージを負わせるというもの。
    それほど強くない敵相手に、主人公が倒されることも多い、恐ろしい魔法である。逆に敵にかけて、自分で自分を殺させることもできた。
    真・女神転生1や2やifあたりでは、そういうものだったはずだ。
    ペルソナの1や2あたりだと仲間に「ごめん」といわれつつ、斬られたような気がする。『真・女神転生ストレンジ・ジャーニー(真・女神転生STRANGE JOURNEY)』でも、チャームはあるが裏切って仲間を攻撃するもので、自分自身はふくまないようだ。
    ペルソナQでは「混乱」がそれに代わるステータス異常のようだが、仲間に斬り付けこそすれ、自分自身を傷つけるものではない。
    他に「呪い」というものがあり、これは「相手を傷つけると、自分もそれなりのダメージを負う」という、これはこれで魔術的説得力を感じるもの。

    魔女ランダが使う魅了とはどんなものか。
    バリ島』ミゲル・コバルビアス著という1936年に出版された古い本によると「死なない程度に、自分を短剣で傷つける者がいる」程度には強力らしい。

    本からバロン劇の様子を引用する。以下はバロンを助けてランダと対決する役割の男たちの描写である。
    まねごとをしているとは思えないほど、渾身の力をこめてわが身を突き刺そうとしているように見えた。(中略)大多数は短剣の先が肌を切らず、あざがついて黒い跡を見せていたが、一人の胸から血が流れ始めた。これは見張り役が彼から力ずくで武器をとりあげる合図となった。


    この短剣の傷は、仮面をつけた演じ手に憑依した、魔女ランダがつけたものということになる。これは通常の演劇ではなく、トランス劇だからだ。

    真・女神転生でランダを作った人は、おそらくこの本を読んだだろう。

    さて、なぜ最近の女神転生シリーズには「チャーム(魅了)」がなくなったのだろうか。

    1.今のスタッフには、魔物に魅入られて自分に剣を刺すような世界が実感できない。あるいはプレイヤーに理解されないと感じている。
    2.精神医学的には解離を伴う自傷行為なので、プレイヤーに悪影響を与えないように削除した。

    元から難易度はそれなりに高いゲームなんだし、プレイヤーにストレスになるというのは、理由としては弱い気がする。でも、ゲームは始終つくりなおすものでもある。
    個人的には、「魅入られる」「誘惑する」は魔物のロマンなので、今後も女神転生シリーズにあって欲しいのだが、悪影響注意的な話ならあきらめる、かな。

    CERO倫理規定を見たら、表現種類及び表現度合一覧表の<反社会的行為表現系>に「自殺・自傷」という項目があった。ゲームでの敵に操られて自分にダメージを負わせる表現は、CERO BがCになるような覚悟をするか、間接的な表現をしろってことなのか。

    CERO倫理規定 (PDF形式 368KB) http://www.cero.gr.jp/regulation.html
    スポンサーサイト
    コメント
    コメントの投稿
    管理者にだけ表示を許可する

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。