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    小説『ノエル ラ・ネージュ』 (辰宮成彦 作)を読んだ

    ゲームをプレイしていないのに、『NOëL 〜La neige〜』 という、ゲームのノベライズを読んだ。

    『NOëL 〜La neige〜』というのは、冬のスキー場で転倒し大怪我を負った主人公が、同じスキー場に遊びに来ていた鎌倉の女子高生3人組に助けられて、そのうちの一人と彼女になるゲームらしい。

    小説はそれなりの長さがあるが、長編小説の構成ではなく、登場人物が同じ連作短編集のようだ。
    でも、この人がゲーム版のノエル ラ・ネージュの基本設定と脚本を担当した人なので、ゲーム版をプレイして気にいった人にはおすすめ。
    ゲーム版と女の子のキャラが違うということはないだろうから。

    文章はあまり小説らしくなく、ゲームの会話シナリオに、絵を無理矢理文章になおしてはさんだみたいな感じ。
    会話が続いたり、妙に形容詞の多い部屋の描写が続いたり。
    会話の場面が長く、会話をしている人の表情や仕草の描写が、会話の合間にはさまれる回数が少ない。

    内容はちょっと変わった女子高生三人が、恋や進路の悩みを抱えながら季節のイベントを楽しむというもの。
    アクションやミステリーではないので、敵らしい敵はでない。
    この小説最大の敵は、娘の涼も外交官にしようとする、外交官である彼女の父のような気がする。
    涼は人を助ける仕事がしたいと、福祉の専門学校に進もうとして病院の仕事を手伝い、父親に認めてもらう。
    その部分は面白いのだが、無資格の女子高校生が病院に住み込みして、手伝えることは少なそうだが、何をしたのだろうか。
    なお、ゲーム版の『NOëL 〜La neige〜』のウィキペディアの記述によると、医療施設にいる子供たちの世話をしたらしい。それならわかる。

    恋人らしい恋人は出ない。
    恋愛シミュレーションゲームである原作に忠実な小説化と言える。
    秋祭り、沖縄旅行、文化祭、スキー旅行、クリスマス、新年の行事とイベントが多い。
    悪人がいない話なので、優しい世界を可愛い女の子とともに楽しめる。

    この小説はあくまでも、原作のゲームをプレイした人のためのものだろう。小説単体で読んでも、正しく評価できない類いの小説だ。

    このペンネームで出ている小説は、これただ一作きり。

    著者略歴は色々と伏せられているが、この名前はペンネームであること、『NOëL 〜La neige〜(ノエル ラ・ネージュ)』での担当は基本設定と脚本、どうやら本名でゲームの作画部分も担当したらしい、ということがわかる。

    この小説の絵については、「おがたたくみ(スタジオ・ザイン)」と記されている。
    スタジオ・ザインは『NOëL 〜La neige〜』や『星のカービィ』のアニメーション制作会社。おそらく、第20話 「さよなら、雪だるまチリー」の脚本以外の形でもアニメ『星のカービィ』に関わった人なのだろう。

    『ノエル ラ・ネージュ』 [小説]著者:辰宮 成彦、イラスト:おがたたくみ /1998年4月30日発行/ 角川書店(ニュータイプノベルズ) ISBN 4-04-701621-7
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    タグ : アニカビ

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