人間の歌声とVOCALOIDの歌声は、一般人に聞きわけられるのか?



    どうしよう未来(ミク)が買えない
    Macユーザーだからです。←結論

    VOCALOID、VOCALOID2はヤマハの開発した歌唱用の音声合成エンジンです。
    これを利用し、大ヒットしたのが「初音ミク」です。

    初音ミク公式サイト
    http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp


    一言でいうならば、「歌うソフトウェア」です。
    既に存在する音楽を単に記録、再生するのではなく、「これまで誰も歌わなかった歌を歌える」というのが売りです。

    最近、初音ミクの歌声をたまたま耳にして、ミクだのKAITOだのの機械の歌声に耳を澄ましていたら、それを聞いた友人があからさまに
    「それのどこがいいの?」みたいな顔をしました。

    合成音の伴奏に、合成音声。音楽の作成者は、ほぼアマチュア。
    まあ、普段ニコニコ動画に出入りしない人には、耳に厳しい音楽ですよね。
    コスプレも同人誌もインディーズ音楽も、自主制作映画も、一般人には、「それのどこがいいの」ってな感じでしょう。

    それで、
    「合成音声と人間の歌声の間には、どういう違いがあるのか」
    そういう疑問を抱き、その友人に実験台になってもらいました。

    友人は洋楽ロックとゲーム音楽が好きな、30代会社員の男性です。

    実験方法は、画面とこちらの表情が見えない状態で、
    素人の歌と声優の歌とプロの歌手、ボイスチェンジャー使用の人間に、くまうた、Lala Voice、そしてボーカロイドの皆さんの歌声を片っ端から聞かせて、「人間かボカロか」を判定してもらいました。

    ニコニコ動画内で、名曲、名カバー、名調整といわれたVOCALOID曲の多くが、普段初音ミクの歌を聴かない人に、出だしで「ボカロ」と次々に判定されていくのは、ちょっと悲かったです。
    友人にいわせると「歌声が滑らかにつながっていない、音が歪んでいる」というのが、判定の基準だそうです。

    だんだん、日本語VOCALOIDの4体の歌声を友人が覚えてきたのと、友人が「このテスト耳に辛いよ」と訴えたので、再生数の多い動画を中心に、数十ほどVOCALOID動画を試してテストを終了しました。

    ほとんどの楽曲が、「これは人間、これはVOCALOID」と正確に判定されました。
    例外として、人間の声優の歌で、「VOCALOID」と判定されたものが1件、ボイスチェンジャー等の加工で、「VOCALOID」と判定された人間の歌声が2件、VOCALOIDの歌声で、人間と判定されたものが数件。
    人間の素人の歌声が、「ボカロ」と判定されることは、まずないみたいです。
    人間的ですからね。
    VOCALOIDは音を外さないし、モデルとなったシンガーや声優は、みな声を鍛えている人ばかり。不自然と下手は違うのですね。

    それでは、紹介しましょう。これらが、友人(三十代会社員男性)の耳に「人間に聞こえた合成音声」です。

    2007年09月10日 02:48:35 投稿
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    2008年03月02日 23:27:51 投稿
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    2007年10月09日 22:59:12 投稿
    KAITOではじめてのチュウ(修正版)


    なんか、ひっかけっぽいのも混じっていますが、テストということで。
    ちなみに蒼い鳥のKAITOは人間の女性判定されました。
    ちなみに、友人は人間のボーイソプラノも、ソプラニスタ岡本知高の声も女性判定します。

    友人が初音ミクを全く知らなかったら、「みくみくにしてあげる」も試すところでしたが(たぶん、人間判定出たと思います)、友人もミクの顔と名前と代表曲は知っていました。
    公式デモソングでも、ヤマハのKAITO以外は、全てVOCALOIDって判定されて、人間の耳って人間の声を鋭く聞き分けるんだなと、感心しました。

    ニコニコ動画内でのランキング上位曲や有名曲を中心に試したので、古い曲が多いです。これらの動画の作成者の多くは、元から趣味でDTM(デスクトップミュージック)をやっていた人たちです。そして、それぞれのVOCALOIDのニコニコ動画内でのイメージを左右してきた動画でもあります。

    やはり人間に聞こえるような歌声の動画に、人は集まるのでしょう。

    それから、テストしていて思ったのは「どのVOCALOIDが一番優秀かっていう話題が時々あがるけれど、全てのVOCALOIDが使い手によっては、人間並みに歌えるんじゃないか」っていうことです。
    そりゃ、プロの歌手の表現力には及ばないでしょうが。
    ヤマハ(とクリプトン)は最初の日本語VOCALOID、MEIKOの時点でVOCALOIDエンジンが「実用にたえる」と判断していて売り出していると考えます。

    このテストは「人間に聞こえるかどうか」だけで判断しています。実際にニコニコニコ動画で、その動画が伝説になるかどうかは「曲が良い」「詩が良い」「伴奏が良い」「絵が良い」「キャラ人気」等、複雑な要素が絡みます。

    でも、正直どのVOCALOIDでも「人間のよう」に歌わせることができたら、それだけで伝説になれると思います。初音ミクは、層が分厚いですが。

    というわけで、サンプル数一名の、この個人的な調査報告を終わります。

    他の曲の判定が気になる方は、身近な友人に協力してもらって「人間と機械の境」を探ってみてください。
    ただ、これは受ける側に辛いテストなので、友情を大切にするならば、あまりやらない方がいいかもしれません。
    それと、優しい人だったらミクファンの気持ちを思いやって「この初音ミク、人間みたいだよ」とあからさまなノイズや不自然さに耳を塞いで言ってくれるかもしれません。

    わたしは「MEIKOの高音とKAITOの高音が聞き分けられる」というレベルの、人として終わっている耳の持ち主になってしまいましたので、友人に頼みました。
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