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    漫画版『星のカービィ』には誰がよく登場するか

    こちらの企画に参加させていただきました。



    今回は時間制限があるので、一部の巻をサンプリングした。

    調べた『星のカービィ』の漫画

    さくま良子版
    ひかわ博一版
    谷口あさみ版
    川上ゆーき版

    以上全て小学館でコロコロ系列


    結論

    これら4種の漫画ではデデデ大王がほぼ全話に登場する。
    さくま版とひかわ版にはメタナイトはほぼ登場しない。谷口版では時々出てくる。川上版ではほぼ全話出てくる。
    カービィの友人はさくま版では初期はリックカインクー。後期はいない。ひかわ版では初期チービィ、中期グーイ、後期リックとクー。谷口版では最初から最後までクールとバウ。川上版では明確ではない。
    デデデの部下は、さくま版では一貫してポピージュニアとワドルディ。ひかわ版では一貫してポピー。谷口版では初期は設定されてないようで、中期にバッティーとヘビーナイトだ。谷口版は後期に登場人物が増え、その分カービィ以外のキャラは総じて出番が減る。川上版ではワドルディ(バンダナをかぶっている)。

    デデデ大王は一貫して重要キャラ。デデデの部下が重要キャラだったのは、さくま先生とひかわ先生の時代(桜井氏がハルにいた時代に開始された作品)。おそらくはアニメ版をきっかけとして、メタナイトがレギュラーキャラに昇格。

    カービィの友人が同一作品内でも安定しないのは、原作であるゲームのシステム次第だからだろう。デデデの部下は作品ごとに違う。


    以下、簡単なデータ。

    デデデ大王の出番

    さくま良子版
    1巻 19話中1話を除き全話登場
    11巻 全話


    ひかわ博一版
    1巻 全話登場
    13巻 全話登場
    25巻 全話登場


    谷口あさみ版
    1巻 9話中1話を除き全話登場
    5巻 11話中全話登場
    12巻 12話中7話登場


    川上ゆーき版
    2巻 全話登場

    番外
    ゲーム 鏡の大迷宮をのぞく全ゲーム登場
    アニメ 全話登場
    小説 全巻登場

    メタナイトの出番

    さくま良子版
    1巻 全話登場せず
    11巻 全話登場せず


    ひかわ博一版
    1巻 全話登場せず
    13巻 全話登場せず
    25巻 全話登場せず

    谷口あさみ版
    1巻 9話中2話
    5巻 11話中7話
    12巻 12話中5話

    川上ゆーき版
    2巻 全話登場


    カービィのパートナー

    さくま
    1巻 リック カイン クー
    11巻 いない


    ひかわ
    1巻 チービィ
    13巻 グーイ
    25巻 リック クー

    谷口
    1巻 クール バウ
    5巻 クール バウ
    12巻 クール バウ

    デデデの側近

    さくま版
    1巻 ポピージュニア ワド
    11巻 同上

    ひかわ版
    1巻 ポピー
    13巻 ポピー
    25巻 ポピー

    谷口版
    一巻では決まっていない
    5巻 ではバッティーとヘビーナイト
    12巻 ではヘビーナイトが一話でただけ
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    アニメ版『星のカービィ』は何のためにつくられたか

    こちらの企画に参加させていただきました。




    アニメ版『星のカービィ』は何のためにつくられたか

    結論を言えば、主に欧米の子ども達にカービィの名前を、知ってもらうためだ。数千円のゲームソフトは子ども達にとって、高価な買い物であり、気軽に買えるものではない。そこで無料で見られるTV番組としてカービィを流し、カービィに興味を持ってもらうという戦略がとられたのだ。

    テレビのおかげで
    意味無いけど健全な娯楽を!嘘だけど迅速なる報道を!!
    無駄だけど楽しいCMを!!!どれでもタダで楽しめるぞい!


    というのは当のアニメ版『星のカービィ』中の台詞だが、アニメ版はたしかにゲーム版カービィの楽しいCMだった。「意味ないけど健全な娯楽」だったかどうかは、見た人の判断に任せる。

     カービィの人気は急上昇し、日本のゲームのよく知られたアイコンとなりました。
     しかし、米国ではそうではありませんでした。そこで『星のカービィ』を宣伝するために異なった戦略を取ることに決め、アニメーションを通じて紹介し、大成功を収めました。

    United World社による谷村 正仁へのインタビュー記事の翻訳 Papen's Piling
    http://dougin-1809.hatenablog.jp/entry/2017/02/17/221721

    原文
    HAL Laboratory bets on unique attention to details and customers’ happiness to be at the forefront of the dynamic gaming industry
    http://www.theworldfolio.com/interviews/hal-laboratory-bets-on-unique-attention-to-details-and-customers-happiness-to-be-at-the-forefront-of-the-dynamic-gaming-industry/4306/


    ポケモンのアニメ版がアメリカでヒットし、ゲームのヒットにつながったので、日本で稼いでいて、余力のあった大手ゲームメーカーは、海外向けのアニメを作って、自社のゲームを宣伝しようとした。米国でしか放送されなかった日本のゲームが原作のアニメはいくつもある。例えば、スーパーマリオブラザーズやカプコンのヴァンパイアシリーズの日本語版の存在しないアニメがそれだ。『スーパーマリオブラザーズ』や『ストリートファイターII』『バイオハザード』の実写映画も、単なるブームで作られたわけではなかろう。宣伝による知名度の上昇、幅広く訴求できるブランドの確立が狙いでもあったのだ。

    アニメ版カービィはカービィとメタナイトが善で、デデデが悪だ。欧米の子ども達向けにわかりやすくしたからだろう。ちなみにヴァンパイアも原作のゲームではそんな線引きはなかったのに、海外アニメ版では「善と悪との戦い」にはっきりとわかれていて、ゲーム版だと個人的な理由で戦っていたキャラクター達が、善人は善人らしく、悪人は悪人らしく描かれていた。キャラクターがゆがめられたといえば、そうだろう。


    アニメ版カービィは日本のゲームのファンのためのグッズというよりは、欧米や日本で新たなファン層を開拓するための広告であった。カービィアニメ放映当時の大口スポンサーは、当然のことながら任天堂である。そして広告としての目的を果たし、海外でカービィを有名にした。日本でも知名度はあがっただろう。現在カービィグッズを買う層には一定数「最初にアニメでカービィを知った」人たちがいるのではないか。
    現在、日本ではアニメ版は「ファン向けのグッズ」としても売られていない。
    しかし、カービィのアニメ版のDVDは、英語版なら普通にAmazon本家で売っているようだ。

    Kirby: Right Back at Ya!: Vol. 1: Kirby Comes to Cappytown DVD
    https://www.amazon.com/Kirby-Right-Back-Comes-Cappytown/dp/B00006JU7G/ref=pd_sim_74_2?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B00006JU7G&pd_rd_r=DRAJ68QZV2GYX08GQVRK&pd_rd_w=jqC8y&pd_rd_wg=aIyJH&psc=1&refRID=DRAJ68QZV2GYX08GQVRK



    誰がアニメ版カービィを作ったのか

    監修の桜井政博氏

    アニメカービィは桜井色が強いが、それは桜井氏が責任を持てる範囲で作ったということでもある。例えば、この時期に「暗黒物質とは何か」を桜井氏が決めるのがはたして正しかっただろうか。それだと次に出るはずだった、新たな下村カービィ作品の足かせになりそうだ。

    アニメ版カービィの監修を下村氏が単独で引き受けたら、下村色の強いアニメ版カービィができていただろう。
    しかしもしそうなれば、アニメ版のカービィやデデデやメタナイトの性格を決めるのは、下村氏の仕事になる。吉川惣司監督はアニメのベテランだ。下村氏が、桜井氏のように説明上手で強気な指揮官ではないクリエイターだったとしたら、「アニメとしてはこっちの方がいい」と説得されて結果的により吉川色の濃いアニメ版カービィができあがっていたんじゃないか。


    企画の谷村 正仁会長

    インタビューを読むとハル研究所側に「アニメ版カービィはこうしたい!」という強い意志というか、プランがあり、それにそう形でアニメ版は作られたようだ。アニメスタッフ側に任せきりにしたわけでも、暴走を許したわけでもない。計画通りの無茶をやった印象だ。

    アニメとゲームは分けて考えていますが、このアニメはゲームを踏まえながら進めてきましたのでゲームと重なっているところがとても多いんですよ。ですから、その重なっている部分を、もっといい形で強めあい、高めあっていきたいですね。

    N.O.M 2001年10月号 No.39 アニメ『星のカービィ』制作現場突撃レポート!! - 関係者が語るアニメ版カービィの魅力 加藤直次プロデューサー(CBC)、谷村正仁社長(ハル研究所)インタビュー
    https://www.nintendo.co.jp/nom/0110/miryoku/



    設定協力の皆様

     山本 洋一(ハル研究所)
     能登谷 哲也(ハル研究所)
     山本 正宣(ハル研究所)
     別府 裕介(任天堂)
     藤江 宏志(ハル研究所)

    上記の四人については以前も書いたので、新情報があった、当時新人だった藤江氏についてだけ記す。彼はハル研究所の子会社であるワープスターの人としてニンテンドードリーム2016年12月号に登場する。この号を読むにグッズ展開の重要人物らしい。

    藤江宏志さん
    ハル研究所入社時に始まったアニメ「星のカービィ」を担当し、ワープスターと兼任して監修を務めた。以降、グッズなどゲーム以外のカービィの監修やブランド管理に携わる。


    アニメとゲームは別物というのは開発者の方々もおっしゃってるのだが、重なるようにも作ったから、スタッフが重なっている。


    関連文書

    アニメ『星のカービィ』に関わったハル研究所の関係者
    http://powderblue484.blog40.fc2.com/blog-entry-90.html