『イリアス』と『聖闘士星矢』

    ホメロスの『イリアス』を読んでいます。長い長い。

    それでふと思ったんですが、『聖闘士星矢』の車田正美先生って、かなりギリシア神話の本を読んでいませんか?
    なんか星座の本とかに載っているギリシア神話を上回る教養を感じます。
    イリアスやアポロドーロスの『ギリシア神話』とかを、編集者が渡したのかもしれませんが、真面目なんですね。あるいは、神話好きなのかも。

    もちろん、星矢は、あんまりギリシア神話には忠実ではないんですが、いくつか気がついたことを。

    1 ミーノスは本当に冥府の裁判官。
    2 アレスが青銅の瓶に閉じこめられたというイリアスの記述がある。
    3 古代ギリシア人の鎧は、基本は青銅で豪華だと黄金。

    1についてですが、結構マイナーなギリシア神話中の人名が、星矢ではよく使われています。
    2について。星矢のハーデス編だとアテナが聖なる大瓶に入れられていました。アレスが青銅の瓶に閉じこめられて、ヘルメスに助け出される話は、有名な話ではありません。イリアスは有名ですけれどね。
    3、実は聖衣は、古代ギリシア人の鎧が起源。当然といえば当然でしょうが、気が付いてませんでした。白銀聖衣(シルバークロス)は、車田先生のオリジナルでしょう。
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    『ゆうれい小僧がやってきた! 1』「危うし! ゆうれい小僧の巻」

    『ゆうれい小僧がやってきた!』に、「蝦蟇あやしの心臓は、蝦蟇笛にある」という話があります。

    彼の心臓は彼の体の中にはなかった。その心臓を探し出せば、彼を殺せる、あるいは生き返らせることができる。というパターンがメルヒェンや神話にはよくあります。
    古くはエジプト神話にも存在する「体外の心臓」というモチーフですが、多くの人は『ドラえもん のび太の魔界大冒険』を思い出すのではないでしょうか?
    魔王の心臓が宇宙の星の海に隠してあるという、あの話です。
    さて、この話を藤子不二夫はどこで知ったのでしょう?
    神話や民話を記した本か、海外の児童文学か。
    『ハウルの動く城』もこのパターンです。

    ゆで先生は、思いつきでそうアレンジしたのかもしれませんが、蝦蟇あやしのように、心臓が本人に近い場所にあるのは「古典的」ではありません。『ドラえもん のび太の魔界大冒険』みたいに、「遠い遠い場所」にあるのが、神話や民話の典型です。
    ということは、現代の作家が元?