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    古事記 軽皇子と軽大郎女

    古事記の允恭天皇の段に、こういう歌があるんですよ。

    夏草の あひねの浜の 蠣貝(かきがひ)に 足踏ますな 明かして通れ

    この歌の現代語訳は「(夏草の)あいねの浜の牡蛎の貝殻を足で踏んでけがをなさいますな。夜が明けてからお通りなさい」です。

    遠く流されてしまう男(軽皇子)に女(軽大郎女 )が送った歌ですが、これって「浮気するな」って意味?
    通俗的に貝=女と解釈するとそうなりますが、手元の古事記の本にそーゆー注釈はついていませんでした。

    なんでそう思ったかというと、その直前の男の側の歌が「わたしが帰ってくるまで、わたしの部屋の畳は汚さないでおくれ。言葉でこそ畳というが、わが妻よ、浮気などしないで待ってておくれ」というような歌で、これに対する返歌なら単純に「流された先で、怪我とかしないで、お元気でいらして」という表の意味の他に「あなたも浮気しないで(他の女に関わらないで。痛い目を見るわよ)」という裏の意味があってもおかしくないかと。
    まあ、深読みですけれど。

    ところで、女房と畳は新しい方がいい、という諺をこれまでなんとなく聞き流していましたが、上記の歌を読んで、男にとってはその上に寝るもの、という共通点があることに気がつきました。
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